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2024-02-09 01:03:00

●読書会というものについて思うこと

3月にグラウベルで初開催する読書会について思ったこと。

うちのお店の藤原ゆきえさんがかねてからやりたいと温めてきた企画だ。
藤原さん曰く、パリに初めて誕生したカフェ(1686年)もロンドンに生まれたコーヒーハウス(1600年代)も様々な人々が行き交い文化の生まれる場所だった。

確かにそうだ、一杯のコーヒーを介して感じることや生まれるものはあるのかもしれない。

最初、それほど読書には自信がない私には「読書会って一体何?わかるようでわからないような感覚」だった。一度、南方熊楠の読書会に誘われて行ってみたが、初参加にしては特殊なテーマだったので、消化不良で、なぞは続いた。

しかし今回開催にあたりファシリテーターを引き受けてくれた吉田尚子さん(彼女は高校の同級生でその頃から色々なことを「知っていて」とても興味深い人物だった。高校生の時にお勧めの本は?と聞くと「デュラスなんか面白いよ」といわれ、デュラス?知らないなぁ。彼女がインドシナ出身のフランス人ということさえ知らず、家に帰ってきて調べたものだ)や藤原さんの話を聞いていたら、読書会ってとても面白いものなんじゃないか!と合点がいった。

グラウベルのスタッフでプロデューサーと思われている藤原さんの本業は編集者でライター、そして吉田さんも編集者。

この2人の頭の中には膨大な叡智や感性や深遠な洞察力が詰まっている。しかもこの方たちは圧がなく柔軟、そして愛にあふれている。

 

私の今のところの理解で、読書会とは、観たドラマの感想を言い合うこと。もう一歩踏み込めば、読書は内的な自己との対話でもあるので、他人の感じたことに触れることで自分の感受性の広がりとなる。これはとてもすてきなことなんじゃないかと思った。

この地球という星の下に同時代に生まれたきた一期一会の人たちと想像の旅路を共有し、感受性の海に飛び込んでみるのもいいかもしれない。

 

読書会で出す珈琲のイメージはだいだいできている。

◎すでに定員になりましたが、キャンセル待ちは受け付けています。
よろしければお申込みください。
2023-12-19 23:41:00

コーヒーについて、ゆっくり話そう【狩野知代×大西泰宏】雑誌「クロワッサン」掲載対談

2020年初めの対談です。

https://croissant-online.jp/life/113333/

 

 

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